もっとも多いタイプの潰瘍型は脚にできやすいですが、膿疱型は頭や胴体、腕、脚、水疱型は肘から先の腕や手の甲、膝より下の脚、増殖型は胴体と言うように臨床像によってそれぞれ異なり、全身にわたっています。
日本の668病院の皮膚科専門医に行ったアンケート調査によると、壊疽性膿皮症がもっとも多く発症したのは下肢(脚)で、約2/3の患者さんは脚に発症することがわかりました。しかし、多くはありませんが体幹(胴体)をはじめ上肢(腕)や顔にできる場合もあることがわかりました1)。
アンケート調査による部位別の発現数1)
(n=473)
発症部位 | 例数 |
---|---|
頭部 | 12 |
顔 | 26 |
体幹 | 110 |
上肢 | 36 |
下肢 | 314 |
性器 | 20 |
タイプ別の頻発部位 2)
1)Yamamoto T. J Dermatol. 2019; 46(4): e145-146.Table1を元に作成
2)岡 昌宏. 皮膚臨床. 2018; 60(7): 1069-1077.山本俊幸. 日皮会誌. 2020; 130(6): 1439-1448.を元に作成